排卵されてからの卵子は卵管采がピックアップして、初めて精子と出会います。

卵管采と卵子

卵管は子宮底(子宮の一番奥)の左右にある長さ約10センチ、内径約1 mm 前後の管です 。外側端は腹腔に開口していてラッパ状に太く、イソギンチャクのような触手があり、これを卵管采と言います。子宮を真ん中にして、卵巣と卵管は左右に一つずつあります。子宮、卵管、卵巣はそれぞれが独立しているわけではなく、実際には卵巣と卵管は卵管間膜という子宮広間膜の一部に覆われていて、これらと子宮が子宮広間膜によって支えられています。ですが、卵管采だけでは自由に動けるように膜の外側にあります。排卵は、卵巣のどこから起こるかはわかりませんが、排卵される頃になると卵管采が卵巣を覆うようにして排卵されてくる卵子をピックアップすると言われています。また左右のどちらかの卵管が閉塞していたり、機能が良くなくても、反対側の卵管が機能していれば、左右どちらかの卵巣から排卵されても卵子をピックアップすることができると言われています。

排卵された卵子が受精できる卵子とは限らない

授精できる卵子とできない卵子があります。
長い時間かけて卵胞は成長し、排卵周期に入ると月経周期のホルモンの影響を受けて卵胞は育ちます。 FSH によって大きく成長し、 LH によって成熟した卵は第一減数分裂を完了させ卵子を排卵します。第一減数分裂が完了した卵子には、卵子の細胞質内に一つの核があり、細胞質の外、透明帯の内側に一つの極体(細胞質を持たない核のみ)があります。つまり、ひとつの核と一つの極体を持つ卵子が受精できる卵子ということです。

受精した卵子が質の良い卵子とは限らない

排卵された卵子に一つの核と一つの極体があり、十分に成熟した卵子であると確認できたとしても、それが質の良い卵子であるかどうかというのはまた別の問題です。成熟した卵子は 、受精ができる卵子ではありますが、その質が良いとは限らないのです。例えば染色体の問題が、卵子に1から22番の常染色体が一本ずつ22本あることと、一本の性染色体があることが重要です。どこかの染色体が2本あったり一本もなかったりとか不足が生じることがあります。例えば常染色体のいずれかが2本あることで、精子と受精したことにより2本ずつ対になるはずが3本になる染色体が出てきます。よく知られるのが21トリソミー、21番の染色体が3本ある異常で、母体が高齢になるほど多くなってきます。受精後の染色体異常については、卵胞が4個・8個と分かれて行く際に染色体の異常がすべての卵胞に起こる標準形と、そのうちの一個の染色体異常が起こり、その他は正常で、それらが共存している状態をモザイク型と呼んでいます。
8細胞期までは、卵子の力で胚は成長し、分割していくといわれています。卵子に力がなく正常に分割していくことができないと染色体異常を起こすケースも増えてきています。


排卵した状態では、卵子が質の良いものかを評価したり、確認したりは出来ません。
最終的に質のいい卵子は、受精をし、正常に胚が分割し成長し、着床する。
そして、流産を起こすことなく無事に赤ちゃんとして生まれてくることができ、初めて質の良い卵子だったとなります。

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