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妊娠中の食事や栄養は、みなさんどのようにお考えでしょうか?


炭水化物が、世の中にあふれかえっています。生活習慣病、糖尿病や癌、認知症といった病気は現代社会で減ることはなく、増え続けています。

糖質制限をすることで、糖尿病などは改善することが可能です。

お母さんは、何を食べると良いのでしょうか?


人間の体は、水分が約70%で、筋肉などのタンパク質が約15%、脂肪が約10%です。炭水化物を貯蔵したグリコーゲンという物質は、ほんの1%程度に過ぎません。
赤ちゃん(新生児)のデータでは、体重の23~25%が筋肉で、タンパク質の重要性が高いことがわかります。

糖尿病の妊婦さんで、糖質制限を行い、母子ともに元気に出産されたお話をよく聞きます。糖尿病であれば、もちろん糖質制限をすることで、妊娠中の血糖のコントロールが改善し、出産までのリスクも軽減されます。

でもこれは、糖尿病の妊婦さんだけに有効なのでしょうか?


糖尿病という病気の方に有効な食事は、もちろん健康な妊婦さんにも有効です

そして、ただ糖質制限をすればよいわけではありません。タンパク質の質や量、そしてもう一つの三大栄養素である脂質の質と量にも注意が必要です。

ビタミンやミネラルは、しっかりとバランスよく摂取する必要があります


最近 腸内細菌について大きく誤解を産む考えが流行しています


本来、腸内細菌は、人体の免疫反応を回避できた選ばれた細菌だけが、大腸で生きているのです。実はすべての腸内細菌叢の細菌群は、人体の免疫反応で選ばれて生き残った善玉菌ばかりです。実は生活習慣病などの原因となる過剰な炭水化物の摂取が、悪玉なのですが、その炭水化物(悪玉)をえさにしやすい乳酸菌などの細菌だけを、善玉菌と呼称ことが流行しています。


では、なぜ悪玉菌たちは、人体の免疫反応で選ばれて、存在しているのでしょうか?

そう、考え方が逆なのですね。

過剰な炭水化物という悪玉に対するのが、善玉菌と呼ばれている乳酸菌などとなるわけですが、実はそれ以外の悪玉菌と言われている細菌たちも重要な代謝をしています。
ですから、糖質制限の食事をしていると 本来の正常な腸内細菌たち(悪玉菌と呼ばれているものも含む)が増えてきます。


糖質制限をしている方の腸内細菌を調べてみると、実はすごくバランスがいいのです


決して善玉菌と呼ばれる乳酸菌などに偏っているのではなく、嫌気性菌なども含めて、バランスよく腸内細菌叢が構成されています。


やはりタンパク質などの食事を、例えば肉、魚、大豆、卵など、様々な食材でバランスよく摂取することが、腸内細菌のバランスも本来の自然な環境で整えてくれるのです。

あとは、ビタミンやミネラルをしっかりと計算してバランスよく摂取することも、腸内細菌のバランスを調整するのに重要です。

なかなか食品だけで、ビタミンなどをしっかりと摂取することは難しいです。

妊婦さんのようないつもより栄養素をたくさん摂る必要があるときこそ、マルチビタミンやミネラルのサプリメントも過不足なく摂取することをお勧めします。

腸内細菌のバランスは “どういった食事をしているか”と関係しています


過剰な糖質を摂取している人の場合は、いわゆる善玉菌が多くなるほうが、便通なども良くなりますが、それはそもそも食事のバランスが悪いから、腸内細菌もバランスが悪くなるのです。

糖質制限をして、他の栄養素バランスよく摂取すると、腸内細菌もバランスが良くなります。

食事バランスと、腸内細菌のバランスが、調和がとれているかどうかをぜひ調べてみてください。食事のバランスが良く、腸内細菌もバランスが良いと、妊娠中、便通だけでなく、睡眠やお肌の調子なども改善し、ストレスなく出産まで過ごすことができるようになります。



この記事の執筆者
畠山 昌樹 Hatakeyama Masaki

1974年3月 大阪生まれ
1998年防衛医科大学卒

MCTオイル、糖質制限、ケトン食についても執筆もしております。

日本整形外科学会専門医、日本東洋医学会専門医、日本リウマチ学会専門医

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